三谷様邸

アトピーの子供さんが少しでも安心して暮らせる住空間を提供できないか、自然素材を吟味しながら施工しました。


家を建てようと考えたとき、祖母の家を思い出しました。その家は蚕棚が残る古い日本家屋でした。掘りごたつ、大きな仏間、長い縁側などがあって決して広くは無いのですがぬくもりを感じるなつかしい家でした。祖母の優しさと一緒になっている家です。そんな家に住みたい、子供に経験させたいと思いできれば木の家をと考えました。
夫も新建材の家は嫌だなと言っていました。でも、こだわりというほどではなかったのです。木造の在来工法の家は高いかなという気持ちもありましたし。
その頃、ちょうど工務店さんの広告を新聞折込み、タウン誌で見つけました。主人が見つけました。小さい広告で今思えばよく見つけたなって思います。ご縁があったのかなとも・・・
で、お会いして色々お話をききました。始めは何を聞いていいのかもわかりませんでした。でも、よさそうだなという感触はありました。
別の方から紹介された工務店がありまして、そこは例えばクロスを張るところに木を張りますよ。合板のところを無垢材にできます。そんな感じだったんです。パーツとしての木ですね。その頃はその違いもよくわからなったんですね。どこが違うんだろうって・・・
両方の工務店の方と設計士の方にお会いして話を聞き、携わった物件も見せていただきました。最終的には夫が決めました。同じお金をだすんだったらいいものを作ってもらえそうだったからと、言っています。
いい選択だったんじゃないかと思います。
設計段階から色々気をくばっていただきました。予算の事、工法の事、材料の事など・・・。使いやすさを考えて木材以外のものや既製品の組み込みなど。
子供たちも楽しみにしています。週末毎に見にきますが嬉しそうです。とくにロフトがお気に入りで、走り回ってにぎやかです。
家は手を掛けて育てていくものと聞きます。大事にしなくては・・・と思います。でも気楽にやっていこうとも思っています。