古川様邸

『農のある暮らしに憧れて』


私が夢見たのは、自然の多い環境で子供を育てたいという事と、畑をやりたいという理由でした。他にも色々ありますが、自然が豊かな田舎で、大地を踏みしめ「地球に生きている!」と実感できる暮らしがしたかったのです。
移住先は以前から大好きだった田舎と決まっていました。
家に関しても夫婦で一致していたのは古民家の空家を探すか、新しく建てるなら天然の木で作ったいわゆる「自然住宅」で、一生住める家がいいと思っていました。
第一希望は古民家だったのですが、条件にあった古民家を探すことは本当に難しい中で山本さんとの出逢いは移住への道を大幅に現実に近づけてくれました。
古民家に拘らなくても、今度建てる家を100年も200年も住める、孫の孫の孫の代まで受け継がれる家にすればいいのだ!と、頭の中が「古民家」でいっぱいだった私達は発想の転換が出来たのです。
今、大好きな里山、深い緑と青い空にに映える赤い屋根の家の中でこの作文を書いています。
肝心のこの家の住み心地は?というと、夏場の猛暑の中、畑仕事から汗だくで帰ったときに、玄関を空け、土間に立った瞬間に感じる涼しさ、ホッとする心地よさは、母の田舎で江戸時代から建っていた山形の古民家を思い出します。エアコンなんてもちろんなくて、自然に家の中を通る風の中で祖母が畑から採って来てくれた採れたてトマトにかぶりつく・・・
そんな思い出と重ね合わせながら、この家で毎日を過ごさせていただいています。
沢山の施工事例を見ても分かるとおり、住む人それぞれの個性や暮らしにあった家に仕上げてくれること、何より社長さんをはじめ、設計士さん、現場監督さん、大工さん、職人さんみんなの人がいいこと!建築中の家を見にいくのも本当に楽しかったです。
車が土地の中まで入れない(汗)という過酷な建築現場、上棟も手作業(大汗)・・・
という、そんな場所なのに、「よし!やろうか!」と言ってくださった社長さん!そして、その過酷な現場で実際に作業し家を建ててくれた職人のみなさま!
本当にありがとうございました。
ご飯の味が作り手の愛情で変わるように、家にもその部分を心から感じています。
住んでからも作り手の愛情が感じられる自然住宅!家の材料となる木々や漆喰、作り手と住人、全てにつながりを感じ、見えない何かに守られているようなそんな毎日です。