野呂様邸

まるで森の中にいるような住空間


入居して1ヶ月が経ちました。住んでみてまず感じたのは、家全体を包む木の香りと浮造りの床の気持ちよさでした。新築独特の鼻にツンとくるイヤなにおいは全くせず、深呼吸すると、木の香りが体に入ってきて、まるで森にいるような気持ちになります。
うちに来られたお客様は、玄関ドアを開けるとほとんどといっていいほど、同じことを言われます。また、床の気持ちよさは格別で、家に帰るとまず靴下を脱ぎ、裸足で過ごすことが我が家では当たり前になっています。1歳半の子供も、この床がとても気に入ったようで、毎日裸足で走り回ってその感触を楽しんでいます。
社長さんが「スリッパはいらないよ。」と言われていた理由がよくわかりました。
 また、この夏を過ごしてみて一番驚いたのは家の中が常に心地よい温度に保たれていたことです。社長さんは「エアコンはつけなくても平気だよ。」と建てる前から言われていましたが、この夏で使った冷房器具は扇風機1台だけで済みました。
 断熱効果が高く、また木と漆喰と断熱材のおかげで家の中の空気が外気の影響を受けにくいだけでなく、家全体で呼吸をしているように、内気がとても心地よく、「今年の夏は冷夏だった?」と錯覚してしまうほどでした。建っている場所が比較的夏は涼しい場所と言うこともあるとは思いますが、それでもあまりの過ごしやすさに、外出をせず、つい家で過ごすことが多くなってしまいました。冬の寒さが厳しい地域なので、どれだけ寒さをしのぎ、過ごしやすいのか、冬が来るのが今年はとても楽しみです。
特に家族が気に入っているのは、リビングの一部に作った3畳ほどの畳コーナーで、子どもの遊び場、昼寝スポットとして(ときに大人も)、また大容量の引き出し収納には、子どものおもちゃなどをしまえ、とても重宝しています。お客様に好評なのは、玄関です。美しい焼き色のついた杉板をしばらくご覧になって、「これは何の木?」「ステキな仕上がりね。」と一話できてしまいます。
収納や建具も気に入っていて、キッチンのつり戸棚やシューボックスをはじめ、多くの収納は使い勝手を最優先に考え、現場で妻と大工さんで話し合いながら丁寧に作っていただき、とても使い勝手の良いものができ満足しています。建具は床と同じ浮造りの木目の美しいドアで家全体の雰囲気によく合っています。
 家族一同、『元の家』建てていただき、とても満足しています。設計の段階から施工中まで、こちらのわがままを聞いてくださり、こちらが悩んでいると的確なアドバイスをくださいました。また、施工中は、腕の確かな大工さんたちが、こちらの思いつきに近い要望に笑顔で(時に苦笑も?)応えていただき、安心して家づくりをお任せすることができました。最大の特徴である、住む人の健康を第一に考える家造りをぜひ多くの方に体験していただきたいです。
 最後になりますが、今回の新築に関して本当に多くの方にご協力、ご尽力いただきました。心より感謝いたします。